Uさん(男性)の場合
子供の頃、町道場に通い、中学・高校と剣道部に所属していましたが、高校卒業と同時に、剣道とは離れてしまいました。
いつかもう一度してみたいなという気持ちはありましたが、学生時代に特に強かったわけでもなく、卒業後20年以上経過しているため、
いまさらながら本格的には出来ないなという気持ちがありました。
そんな時、ある先生と知り合い、自分が学生時代に剣道をしていたことを話すと、ずっと剣道を続けている人は少なく、
なにがしかの都合で一時期やめていた人がほとんどなので、一緒にしましょうとさそっていただき、
竹刀、胴着、防具一式をそろえ始めることにしました。(この減価償却が終わるまではやめられない気持ちで・・・)
始めた頃は、学生時代のイメージに体がついていかず、ばらばらで、それでもむきになったりして、なかなか思うようには行かず、
肉離れを起こしたこともありましたし、また仕事との兼ね合いで稽古にいけない日も多くありました。
それでも続けていくうちに、年相応の剣道ができるようになりました。
健康のためにも良かったと思いますし、なにより剣道を通じていろいろな方と知り合いになり、(飲み会等も含め)
楽しく剣道とかかわることができています。(学生時代は稽古がいやでいやでしかたなかったのですが・・・)
またそのうち自分の子供も剣道を始め、今は親子で稽古にはげでいます。息子に負けたら引退すると宣言していますが、
他の先生からは時間の問題といわれ、それもまた楽しみの一つとなっています。
昨年は社会人の大会にも参加し(みんな楽しんでしているからとだまされ、あっさりと2本負け2回)、30年ぶりに昇段審査も受けました。
(最年長でしたがなんとか合格)
学生時代いやいやしていたものが、実はこんなにたのしいものとは・・・
今は決して剣道にどっぷりとつかっているわけではなく、楽しんで剣道と向き合えていると感じています。
剣道歴9年+15年の中年剣士